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耐震構法 SE構法

耐震構法・SE構法

SE構法とは、地震国日本で安全・安心に暮らすために開発された耐震構法です。
柱や梁の接合部を金物で補強し、強度に優れ、
品質の安定した集成材を用いることで在来工法の弱点だった耐震性能、耐風性能を格段に向上させています。
鉄骨造やRC造に用いられている「ラーメン構造」は接合部が強固な金具で固定されているため大きな力が加わってもたやすく変形しません。
SE構法は木造住宅にラーメン構造を取り入れ、
「大空間のLDK」や「大きな吹抜け」「スキップフロア」などダイナミックな建物の計画を安全に実現することができます。

SE構法の特徴

大空間でダイナミックな空間

家の設計をするときに、大きな窓にしたいという方はとても多いと思います。大きな窓にすることは、外からの光を取り入れたり、外の景色を楽しんだり、リビングと庭やウッドデッキとのつながりが増えたり、自然の風の通りをスムーズにしたり、という様々な効果が期待されます。
しかし、「大きな窓をつける」ということは、その分「壁を減らす」ということなります。
南面に壁いっぱいの窓をつけたり、天井まで届くような高窓や建物のコーナー部分に窓をつけたり・・・。あたたかな太陽の光が差し込み、気持ち良い風が通り抜け、視覚的にも広がりのある窓にすることで、心地よいくらしが実現できることでしょう。

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吹き抜けでもリスクなし

家の設計をする際に「吹き抜け」は魅力的な設計提案の一つだと思います。
しかし、建物の構造的に考えると「吹き抜け」は不安要素でもあります。構造計算をしない在来木造の場合、吹き抜けによって弱くなる部分をどう考えるかは法的な制限がありません。

SE構法では、大きな吹き抜けを作ることでマイナスとなる構造を考慮して全体の部材や金物を構造設計していきます。つまり、大きな吹き抜けがあっても耐震性が劣らないような構造計算をすることで、安心して吹き抜けの家に住むことができるというわけです。

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大地震でも被害ゼロ

「大地震でも絶対に壊れない木造住宅を日本中に広めたい」という理念で「SE構法」は開発され、その後日本で発生した「中越地震」や「東日本大震災」「熊本地震」において、「SE構法」で建てられた住宅はどの地震においても1棟も壊れませんでした。

あああああ

強度が高く品質の安定した「構造用集成材」

SE構法の構造躯体に使用する木材には、全て「構造用集成材」が使われています。
一般的に自然のままの木材は、乾燥の度合いや強度が「わかりにくい」「ばらばら」というケースがほとんどです。しかし構造用集成材は、含水率が低く、部材ごとの強度が表示されています。
強度や性能が明確であるため、「どの部分にどの部材を採用するか」を安心して決めることができます。

あああああ

柱と梁の接合部の断面欠損が少ない

一般の在来木造工法と呼ばれる工法では、柱と梁をつなげる部分に「ほぞ」といわれる穴加工をしているケースがほとんどです。これについてはその部分の強度不足が問題視されています。
大地震の際にこの接合部が壊れたケースも多く見られました。
SE構法では、特殊な金物を使うことでその断面の欠損が少ないというメリットがあります。また、熊本地震でも注目された「連続した揺れ」に対しても非常に強いと言えます。

あああああ

柱の引き抜き強度が高い

大きな地震による揺れが発生した時に、最も壊れやすい部分が柱と基礎の連結部分です。
この部分が弱いと、大地震時に柱ごと引き抜かれて建物が大きく損傷します。在来木造では、基礎と連結した土台を介して柱が取り付いているので、いくら補強しても強度に限界がありますが、SE構法では「柱脚金物」という特殊な金物で、基礎と柱が直接連結しているので、その引き抜き耐力が大きく向上しています。在来木造のホールダウン金物の5倍以上もの力を発揮し、耐震性の向上に繋がっています。

あああああ

数値に裏付けられた「構造計算」を行っている

SE構法が地震に強いと言える最大の理由はこの「構造計算」というシステムにあります。
意外に知られていないことですが、この「構造計算」は一般の木造住宅では法律で義務化されていません。大規模木造建築から始まった「SE構法」は、木造住宅といえどもその考えを良しとせずに、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と同様に、数値に裏付けられた「構造計算」を行っています。

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