2025/09/15
vol.12 光を受け継ぎ、未来を描くー代表が語る企業理念刷新に込められた想い
10年越しの理念刷新をめぐって
ひかり工務店は、今期からミッションとビジョンを刷新しました。
「言葉を替えたのではなく、歩みを整え直しただけです」と代表は語ります。
十年あまり受け継がれてきた理念を見つめ直し、お客様へのまなざしをいっそう確かなものにしながら、
その光を地域へ、そして共に働く仲間の成長へも広げていく——。
なぜいま刷新なのか。
そこには、どんな思いが込められているのか。
本記事では、代表へのインタビューを通じて、その背景と未来への展望を紐解いていきます。
原点をたどる―― 七人ほどの小さなチームから
「最初は理念なんてなかったんです」と代表は笑います。
2013〜2014年頃、社員はまだ一桁台。
これから仲間が増えるなら、共に目指す旗が必要だ――そう気づかせてくれた研修があったといいます。
そこで生まれたのが、最初の理念でした。
「ひかりの家づくりを通して、家族の明るい未来をつくる」
「志高く、関わる人すべての幸せを願い、独創的な家づくりで豊かな暮らしを創造する」
大げさな言葉ではなく、等身大の思いから紡がれた言葉たち。
小さなチームが未来に向けて掲げた灯は、その後の歩みを支える原点となったのです。


否定ではなく、継承と進化
十年以上受け継がれた理念を刷新する――それは大きな決断に映りますが、代表の語り口は穏やかです。
「過去を消すためではなく、積み重ねの上に新たな視野を広げただけです」とのこと。
建築はときに無機質で冷たく見えます。コンクリートの壁、鋭角な線、硬質な素材。
しかし、そこに人の思いを託すとき、その空間は不思議と温かみを帯び、居心地を与える存在に変わります。
「安心できる」「この場所が好き」――そんな感情を揺さぶるものにしたい。
そして今回、新たに掲げられた理念がこちらです。
「心ある建築で、人と地域の未来にひかりを灯す」
「建築で人と人、地域と社会をつなぎ、信頼と誇りの輪を広げ、人が成長し続ける企業へ。」
未来に重ねるように紡がれた言葉。そこには、ひかり工務店が目指す次のステージが表されています。
個から地域へ―― 広がるまなざし
これまで理念は、お客様一人ひとりとの関わりに焦点を当てていました。
「お客様のために」――この姿勢は今も変わりません。
しかし同時に、ひかり工務店はその思いを地域や社会にも向けようとしています。
行政や企業との協働、地域住民とのイベント、街づくりへの参画。
家づくりの先にある“暮らしの風景”を整えることが、会社としての新たな責任だと考えるようになったのです。
「建築を通して人と人を結ぶ」という言葉は、個と個の関係を超えて、
“個と社会”、“企業と地域”をつなぐ言葉へと変わりつつあります。


成長を続ける場所でありたい―― 「人が成長し続ける企業」というビジョン
新しいビジョンの中心にあるのは、「人が成長し続ける企業であること」。
「効率化だけを追えば、若い人材は早く戦力になれるかもしれない。
でも知識が浅いままでは、建築の本質に触れる前に消耗してしまう」と代表は語ります。
ひかり工務店は、あえて遠回りに見える道を選びます。
現場での経験、困難な案件、時に失敗も含めて学びとする。
その積み重ねが、一人の設計士を、一人の社会人を強くし、その成長がまた会社を支えるのだと信じているからです。
「ここで働くことが、自分の成長を実感できる時間であってほしい」
そんな思いが、このビジョンに込められています。
喜ばせたいという原点―― 代表の人生観と理念の交差
代表の言葉は、ときに企業論を超えて、人生観そのものに触れていきます。
「人に喜んでもらうことが好きだったんです。
小さい頃から、人を笑顔にすることが自分の喜びでした。
その気持ちは今も変わっていません」とのこと。
創業当初も「依頼してくださる人に喜んでもらえる会社を」と願い、
地域への貢献、仲間の成長へと視野を広げながら、
その原点は常に「誰かの笑顔」へ向かっています。
理念刷新は、実はその根を掘り起こす営みでもあったのかもしれません。


信頼を築くということ―― ミスにどう向き合うか
忘れられないエピソードがあると社長は語ります。
初めて担当した現場で、失敗を重ね、お客様に謝罪をしたときのこと。
「悪い工務店と良い工務店の差は、失敗が起きた時にどう向き合うか」
その言葉は今も胸に残り、会社の教訓になっているといいます。
「人は誰でも失敗します。大事なのは、その後どう誠実に応えるか。それが信用を築くか、壊すかを決めるのです」
この価値観は、今も社内文化として生き続けています。
終わりに:光をつなぐ
十年ぶりの理念刷新。
それは、過去を塗り替えるものではなく、積み重ねてきた歩みに新たな視野を重ねる更新です。
お客様への視線を揺るぎないものにしながら、
その光を地域へ、そして共に働く仲間の成長へと広げていく。

「心ある建築で、人と地域の未来にひかりを灯す」
「建築で人と人、地域と社会をつなぎ、信頼と誇りの輪を広げ、人が成長し続ける企業へ。」
この言葉は、単なる標語ではなく、ひかり工務店という企業の生き方そのものです。
人と人を結び、学び合い、成長し続けることで、
また次の誰かの未来に光を手渡していく。
その循環を、お客様とともに紡ぎながら、ひかり工務店はこれからも歩みを続けていきます。
次回のコンテンツは9月29日です。どうぞお楽しみに。

