2026/01/12
vol.20 家づくりの、その先を見据えて
2025年という一年をどう振り返り、そしてその先に何を見据えているのか。
今回のコンテンツでは代表に、2025年の振り返りと、2026年に向けた考えについて話を聞きました。
2025年を振り返って、代表が「いちばん良かったこと」と迷わず語ったのは、プロジェクト制を本格的に始めたことだと言います。
売上や棟数といった数字ではなく、「人」の変化に手応えを感じた一年。
その実感が、今回の話の出発点になっています。
家づくりとの向き合い方が変わった一年
2025年は、代表にとって家づくりの成果以上に、家づくりに向かう姿勢そのものを見つめ直した一年だったと言います。
これまでのモデルハウスづくりは、経験を積んだ管理職が中心となり、全体の方向性を定めて進めていく場面も多くありました。
完成度の高い住まいをつくるという点では、確実な方法。
一方で、コンセプトづくりや意思決定のプロセスが、限られた人の役割になっていた側面もあったと振り返ります。
そこで2025年から始めたのが、プロジェクト制という取り組みでした。営業・設計・コーディネーター・現場監督・企画部といった家づくりに関わる各分野の担当者が、各部署から一人ずつ集まり、「どんな暮らしを届けたいのか」というコンセプトづくりから、設計、現場、完成に至るまで、一棟のモデルハウスにチームとして一貫して向き合う体制へと切り替えました。
コンセプトを考えるだけで終わらせず、その考えが、設計や素材選び、現場での判断、最終的な空間のかたちとしてどう表れているのか。
最初から最後まで見届けることで、一つひとつの選択に対する責任感も、自然と強まっていったと言います。
裁量を持つということは、責任を持つということ。
誰かが決めた答えをなぞるのではなく、自分たちで考え、選び、その結果に向き合う。
2025年は、そうした家づくりの姿勢が、少しずつ社内に根づき始めた一年でもありました。


2026年に向けて
2025年の振り返りを踏まえ、2026年も引き続き、プロジェクト制は継続していく予定です。
その理由を尋ねると代表は、家づくりに関わる一人ひとりに、主体性や当事者意識を持って向き合ってほしいという想いがあると話します。指示を受けて動くのではなく、「自分の仕事として考える」感覚を、日々の業務の中で育んでいきたいと考えています。
日本では、失敗する前に止めてしまうことが多かったり、気づかないうちに、与えられることが当たり前になっている。
そうした環境の中では、自分で考え、選び、決断する経験が、意識しないと得にくくなっているのではないか。
そんな問題意識も、背景にあると言います。
だからこそ、家づくりの現場では、部署や立場、年齢に関わらず、一人ひとりが「任されている」と実感できる環境をつくりたい。
プロジェクトは、そのための場でもあります。
各部署の代表としてチームに入り、自分の専門性や視点を持って意見を出し、コンセプトや判断に関わっていく。与えられた役割をこなすのではなく、「自分ならどう考えるか」「この家に何が必要か」を考え続けることで、家づくりは自然と“自分ごと”になっていきます。
裁量があるからこそ、責任が生まれる。そして責任があるからこそ、専門性やアイデアも、より深く、真剣に発揮されていく。代表は、プロジェクトをそうした循環が生まれる場にしていきたいと考えています。
2026年は、プロジェクトを特別な取り組みにするのではなく、家づくりの中で当たり前の選択肢として根づかせていく一年。
その考え方を、より深く、より広く、会社全体に浸透させていきたいと話します。
ものづくりのこれから
2026年、そしてその先を見据えた取り組みとして、代表が思い描いているのが、家具事業とものづくりの現場のこれからです。
ひかり工務店には、家具事業部があります。住まいに合わせて一から設計し、お客様の暮らしのためだけに、手仕事でつくる造作家具。空間の一部として家具を捉えながら、家づくりに向き合ってきました。
家具は、後から足すものではなく、暮らしをかたちづくる大切な要素のひとつ。
だからこそ、設計の段階から向き合い、住まいと同じ思想のもとで、つくり続けてきたと言います。
その家具づくりを、これからは「つくる場」そのものとしても、少しずつ開いていきたい。現在構想しているのが、家具工場の移転と、ものづくりの背景が伝わる空間へのアップデートです。
つくる過程が見え、素材や手仕事の温度を感じられる場所。
見学できるオープンファクトリーのような工場にできたら理想だと、代表は語ります。工場にカフェスペースを設ける構想も含め、ものづくりに込めた想いや姿勢が、自然と伝わる場にしていきたいと考えています。
住まいと同じように、家具にもまた、背景があり、プロセスがある。その一つひとつを丁寧に伝えていくことが、これからの家具事業のあり方だと、代表は話します。


これからの住まいの選択肢
2026年に向けて、これからも大切に育てていきたい事業のひとつが、マンションリノベーションです。
この取り組みは、約3年前にスタートしました。新築とは異なり、既存の空間や構造を読み解きながら、今の暮らしに合った住まいへと再構築していく。制約があるからこそ、設計や発想の力が問われる分野でもあります。
マンションリノベーションは、家族世帯だけのための住まいではありません。単身や二人暮らしといった住まい方にとっても、非常に相性の良い選択肢だと代表は考えています。
生き方や働き方が変わり、住まいに求めるものも、少しずつ変化してきました。そんな価値観に寄り添える住まいとして、リノベーションの可能性は、これからも広がっていくと感じています。
一方で、マンションリノベーションを検討する際、多くの人が不安に感じるのがローンのことです。
特に単身の場合、「本当に一人で家を持てるのか」と迷う声は少なくありません。ただ、実際には制度や条件を整理していくと、単身者でも十分に住まいを持てる状況は整ってきています。
ローン控除などの仕組みを含め、正しく知ることで、不安は一つずつ解消できるものでもあります。インフレが進み、将来の暮らしにかかるコストが見えにくくなっていく中で、住まいをどう考えるかは、これからますます重要なテーマになっていきます。
不安の方が勝っている状態だからこそ、その先にある安心や選択肢を、丁寧に伝えていきたい。それが、これからのマンションリノベーションの役割だと、代表は話します。
2026年は、単身や二人暮らしといった世帯に向けて、マンションリノベーションという選択肢の認知を、さらに広げていく一年。
暮らし方に合わせて住まいを考えるという価値観を、少しずつ、社会に浸透させていきたいと考えています。
これからも、住まいにまっすぐ向き合うために
2025年は、これまでのやり方を振り返り、家づくりに向かう姿勢そのものを見つめ直した一年でした。
どう関わり、どんな想いでつくっているのか。その積み重ねが、空間の質につながっていく。そんな当たり前のことを、改めて確かめた一年でもあります。
2026年は、その考え方を土台に、一つひとつの取り組みを、さらに丁寧に育てていく年。
プロジェクトによるモデルハウスづくり、家具事業のオープンファクトリー化、そして、暮らし方に寄り添うマンションリノベーション。
目の前の住まいに、誠実であること。つくる人も、住む人も、自分の選択に納得できる家づくりであること。その姿勢を、これからも変わらず大切にしていきたいと、代表は話します。
暮らしの形は、人の数だけあります。だからこそ、住まいもまた、一つの正解に縛られる必要はありません。
それぞれの人生に、そっと寄り添う空間を。
2026年も、ひかり工務店は、住まいにまっすぐ向き合いながら、その可能性を、少しずつ広げていきます。

次回のコンテンツは1/26(月)公開です。お楽しみに。

